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行き詰まったら、
俯瞰してみる。

PERSON #2NAOTSUGU SHIMAMURAINTERVIEW

経歴紹介

三重県四日市市出身。4歳からピアノを始める。三重県立四日市高等学校普通科を経て、東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻を卒業。第5回ショパン国際ピアノコンクール in ASIA東海・北陸大会中学生部門金賞、同ASIA大会銅賞。第61回全日本学生音楽コンクール名古屋大会高校生部門第1位、同全国大会入賞。2009年、東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻入学。その後同大学を休学し、ドイツニュルンべルグへ渡独。ニュルンベルグ音楽大学教授であるヴォルフガング・マンツ氏の下で研鑽を積む。アンドレアス・ピストリウス、エレーナ・クシュネローバ、ケヴィン・ケナー、ジャン=マルク・ルイサダ、エフゲニー・ザラフィアンツの各氏のレッスンを受講。これまでに田中章子、佐野翠、西川秀人、坂井千春の各氏に師事。現在、東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程に在籍。

目標に向かっていく「原動力」

言葉にするのは難しいですが、結局音楽そのものなんだと思います。芸術の世界に正解は無く、紐解けば紐解くほど新しい魅力や発見が出てくる。勿論音楽が好きだという大前提がありますが、そういった終わりない奥深さが、自分を音楽へと向かわせる原動力に直結していると感じています。また、自分の音楽に共感して下さったり、応援して下さる方の声にもとても支えられていて、そういったこともまた自分を音楽へと向かわせる活力となっています。

壁にぶつかった時どのように考えたか、また、どのように行動したか

1つの音楽にのめり込んでいると、行き詰まった時にどうしても抜け出せなくなってしまったり、本来自分が行きたい方向とは違う方向に進んでしまったりしてしまうので、その際は必ず違う世界に触れて間を持つようにしています。全く違うジャンルの音楽を聴いてみたり、身体を動かしてみたり、人と会ってみたり、今取り組んでいる音楽から少し離れることで、行き詰まりの原因が思いがけず見えたり、別のことをしている時に感じた感情や感覚が音楽の表現に繋がったり…要はリフレッシュですね。根詰めて根詰めて出した結果が良い方向に進んだことがあまりないので、ある程度進んだら一度自分の表現や考えを俯瞰して見てみることを心掛けています。

人生のターニングポイント

高校生の頃だと思います。この道へ進むことを決める過程での自分の中での葛藤や、家族にこの道へ進むことを納得してもらうために受けたコンクール等もありましたし、そもそも一度藝大受験に失敗したら浪人して音大以外の大学へ進むつもりでいたので、文字通りターニングポイントでした。音楽の道へ進む生徒はごく稀な普通科の進学校でしたが、音楽科ではなく普通科のこの高校を選んで本当に良かったと思っています。高校生活を様々な目標に向かって努力する仲間と共におくれたことは、音楽という狭い道へと進むための集中力をより高めてくれたと感じています。

最後に、生きていく上で大事にしていることを教えてください。

生きる上でというと少し大袈裟かもしれませんが、とにかく何事も前向きに考えることを大事にしています。冷静に自分を省みることも大切なことですが、何をするにしてもどこかに留まり続けていては何も成し遂げられないと思うんです。どちらかというと自分はふとすると1つの場所に留まり続けがちなので。人生という時間も有限で、いつどこで自分がしたいことが出来なくなるかもわかりませんから、前へ前へと自分を押し上げて沢山の経験を積み重ねていきたいですね。

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